あんたがいないよる

乳がん発全身転移により旅立った嫁への溢れかえる想いを綴っていこうと思います。

奇跡のトッピング

たまには自分の事も書いてみようと思う。

嫁が一番好きだったエピソードを。


まだ嫁と付き合う事になって、数回目のデート。嫁が実家でたまに買うチャンジャが美味しいと言うので上野に出かけた。

着いてまずは上野より先に御徒町をブラブラした。御徒町から上野に歩いて来たが、チャンジャは帰り際に買おうと言う事になって、休憩がてらファーストキッチンに入った。


自分はあまり入らなかったが、ファーストキッチンのソフトクリームがなかなか美味いと言うので、コーヒーとソフトクリームをそれぞれ買って二階へ移動した。

コーンのソフトクリームを頼んだのでソフトクリーム台?みたいのに乗ったソフトクリームとコーヒーをおぼんで運んだ。

休みの日なのもあって、かなり混んでいて空き席がなかなか見つからなかった。


ようやく一箇所空き席を見つけたので、嫁に目配せしながら「あそこあそこ」と教えつつ、席を取ろうと急いだ。

そして席に着いた瞬間、自分のソフトクリームが宙を舞った。

ソフトクリームが到着した先は、空き席に残された灰皿の大量の吸殻。

そして何を思ったか、ダイブしたソフトクリームのクリーム部分を手づかみして、台に戻した。

吸殻トッピングされたソフトクリームの完成に、嫁は腹をかかえて大笑い。周りもクスクスと笑いを堪えている。


引いたりせず大笑いして、一生モノのネタにしてくれてありがとう。

自分で思い出しても笑っちゃうけど、あの時の君の笑顔は永遠に忘れないよ。