あんたがいないよる

乳がん発全身転移により旅立った嫁への溢れかえる想いを綴っていこうと思います。

お詫びポッキー

嫁と知り合いよく話すようになってから、メール(当時は携帯も電話メインの頃だったのでPCメール)や電話をよくした。

特にメールは沢山やり取りし、初めてもらったメールもまだ残っている。


チャットルームの仲間が増えていき、ある日オフ会をやる事になった。人数は20人程度で、嫁も来ると言うので迷わず参加する事にした。

嫁とは会場のある最寄り駅で、少し早く行って2人で待ち合わせようと言う事になった。


この頃からずっとそうなのだが、嫁は時間にルーズだ。とにかくルーズで、待ち合わせると30分待ちは当たり前だった。

この初めて逢う日も30分ほど遅れて到着した。そして「遅れたからこれあげる。お詫びポッキー」と言って、プリッツを渡してきた。

「これ、プリッ・・・」「まあまあ!みなまで言うな(*`・ω・´)」と言うやり取りをして、少し時間があったので駅の喫茶店に入った。


そこから何を話したかはよく覚えていないが、他愛もない話だったのは何となく覚えている。

嫁はその頃は割とパツパツでロックな髪型だった。そして、客観的にはどうかわからないが、自分にとってはとても美人に思えた。

何よりも笑顔が素敵で、その笑顔や髪の毛、唇、あらゆる部分にひと目で虜になってしまった。

逢う前から虜になっていたのに、更にダメ押しをされてしまった。


旦那も子供もいるのにね・・・