あんたがいないよる

乳がん発全身転移により旅立った嫁への溢れかえる想いを綴っていこうと思います。

結局

嫁が常々言っていて「もうやらない」と約束した事を、息子がまたやった。

嫁が旅立ってまだ一ヶ月・・・いや期間は関係ない。結局は守る事が出来なかった。


嫁がいないからって勝手に嫁のものを使った。生前何百回も言われてたし、入院中も自分が何回も言って「もう絶対使わない」と言っていた。

本当は旅立った直後にも同じ事をしてたのを知っている。お前にとって嫁はそんなにどうでもいいのか。こんな事が起きても同じ事をするのか。


息子よ、そんなん余りに悲しくないかい?

血が繋がってたら許せるんだろうか。嫁なら「もう絶対許さない」と言って本当に家を追い出しているだろう。


こちとら日に日に辛くなってんのに、何なんだよ全く・・・

本当は

色々書こうとしたんだけど、やっぱりやめよう。

いや、実際すごい長々と書いてたんだけど、状況が似てた故にほぼ生々しい闘病生活の話になってしまったので封印します。


癌については何が正しいのかがまず大前提にあるけど、概ね現代医療が正しいんでしょう。


でも真偽がわからない。周りの人が同じような目にあったら、とにかく少しでも助けたい。

どうにかしていい方向に誘導してあげたい。

どの方向がいい方向かわからないから、一緒に悩んで後悔しないように助力したい。


改めてそんな事を思った一日でした。


陰ながらご冥福をお祈り致します。

久しぶりに

タバコを吸った。

嫁も元気な時、一緒にコーヒーを飲みながらタバコを吸うのが大好きだった。

人生の一部であり、コーヒーとタバコが楽しい会話に欠かせないものだった。


嫁は病気になりすぐタバコをやめたが、なかなかやめられない自分を常々心配していた。そして病状が悪くなり自分もタバコをやめた。

嫁も病気にならなければまだタバコを吸っていただろう。お互いヘビースモーカーと言う程ではなかったので、直接の原因にはならなかったと思う。


酒を飲み続けて止まらない毎日に終止符を打ちたく、敢えてタバコを再開してみた。

久しぶりの1本は決してうまいものではなかったが、酒浸りよりはいい気がするし、いつも吸いたい気持ちはあって我慢をしていたので、変に我慢をするよりはいいと思い再開した。


吸いすぎないように気をつけるし、酒浸りでいつの間にか寝ちゃったりしないから、コーヒーとタバコで楽しい会話をまたしようよ。

楽しい会話をしながら吸うタバコなら、悪い事ばかりじゃないさ。