あんたがいないよる

乳がん発全身転移により旅立った嫁への溢れかえる想いを綴っていこうと思います。

中学生同士

お互いの気持ちを伝え合い付き合いを始める事になったが、本当に中学生のようだった。


嫁は元の旦那とはバンド関連で知り合い、付き合ってすぐに子供が出来て嫁の実家に転がり込んできた。そして「釣った魚に餌はやらない」としょっちゅう言われてたらしく、ろくに恋愛はしていなかったらしい。

かの自分も、以前書いた通り学生時代はギターを弾く事ばかりで、ろくに恋愛はしてこなかった。何人かに告白はされたものの、まともに付き合わなかった。


最初のデートは東京タワーだった。お互いの東京タワーの知識や思い出を話し、楽しい時間を過ごした。

駅へ向かう帰り道、やっと初めて手を繋いだ。あの時の嬉しさ、手の温もりは今でも鮮明に覚えている。


しかしそんな二人であるため、何回かあとのお台場デートでやっとキスをするが、その後もデートを繰り返すがその先へなかなか進まない。

ハタチを過ぎてる大人二人が・・・


やっと結ばれたのは、最初のデートから3ヶ月経った、獅子座流星群の夜だった。