あんたがいないよる

乳がん発全身転移により旅立った嫁への溢れかえる想いを綴っていこうと思います。

また週末が来る

週末の過ごし方がわからない。


出逢った頃は在宅で仕事をしていた。その頃嫁は専業主婦だったので毎日家事育児をして過ごしていた。

まだ付き合ってもない頃から付き合い始めは週末などなく、お互いに曜日も関係ない状態だった。


しばらくして同じコールセンターに務めて、休みを合わせていた。コールセンターと言う特性上、平日休みも当たり前で、やはり週末などなかった。


またしばらくして、それぞれのやりたい仕事に分かれた。お互いにPCやネット系の仕事に就きたいと思い、嫁はプロバイダのコールセンターの仕事、自分はSEの職に就く事になった。


自分が就いたのは某映像出版会社への派遣で、普通の会社なので月~金が仕事で土日が休みだった。

嫁も何とか日月を休みにして、ようやく週末と言う概念がお互いに生まれた。


自分の自宅と嫁の自宅は多少離れており、電車で約2時間の距離だった。嫁は息子がいるのもあり自分が毎週末向かう形だったが、嫁の職場は自分の家から嫁の自宅に向かう途中だったため、土曜の嫁の仕事終わりに迎えに行き、嫁の自宅に向かうのが至福の時だった。


しばらくして自分は会社と現場が変わり、個人事業主となるが、相変わらずの週末は心地よいものだった。


そんな週末を今、どう過ごしたらいいかわからない。


嫁が好きだったStreet Slidersの曲の「蜃気楼」のフレーズで、こんな一節がある。



使いきれない一人のときが アスファルトにうずくまってる



まるで今の自分を表している。